|
|
チョウバエには多くの種が存在し、そのほとんどが湿地帯や沼地などの水際で藻類やデトリタスを栄養源として成長繁殖しますが限られた一部の種が建物の設備に侵入します。浴室をはじめ台所や洗面所、トイレなどの水廻り、排水管、汚水槽や浄化槽などの有機物が付着、堆積したスカムを栄養源に繁殖します。大繁殖すると居室内や水廻り以外の場所にも飛び回ります。不快感はもとより衛生上とても重要な害虫です。 |
|
【オオチョウバエ】
体長4~5mmの大きさでハートが逆さになった形をしています。灰褐色をしていて全身が感覚毛に覆われています。5月から10月に活動しますが温度の上がる8月・9月にもっとも集中します。1年中温暖な場所では活動が途切れることはありません。成虫は走行性があるため、それを利用したトラップも効果的です。一生に250個程度産卵するため繁殖力は脅威です。
【ホシチョウバエ】
体長は1.5~2mm程度で翅端がやや尖っているのでオオチョウバエと区別できます。体色は灰褐色をしていて全身が感覚毛で覆われています。4月から12月とオオチョウバエと比べて活動期間が長く1年中温暖な場所では活動が途切れません。ホシチョウバエは一生に100個程度の産卵数とオオチョウバエの半分以下ですが活動期間が長い分侮れません。灯火にもよく誘引されます。
【チョウバエの一種】
ホシチョウバエに似た形状で体長は1mm程度と小さく羽は無斑で触角が太いのが特徴です。全身、感覚毛に覆われ灰褐色をしているのは他のチョウバエ同様です。発生時期は4月以降に多く洗面所や浴室、キッチンにて見つかりますが上記2種に比べて生息数はかなり少ないようです。
エプロン内 |
臭気トラップ内 |
防水パン |
排水ピット |
グレーチング |
グリーストラップ |
戸建てリビングに溜まるオオチョウバエの死骸 |
某歯科医院の待合室に溜まるオオチョウバエの死骸 |
貯水槽に集まるオオチョウバエ |
浄化槽の壁面に群がるオオチョウバエ幼虫 |
捕虫紙に掛かったオオチョウバエとコシアキノミバエ |
排水管廻りに大繁殖したホシチョウバエ |
ホシチョウバエ幼虫 |
漏水した床下で繁殖するホシチョウバエ |
|