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衛生害虫として古くから吸血により伝染病を媒介することで知られていますノミやシラミ。ノミやシラミは世界中多種に渡り、その寄り主も様々です。人へ寄生するのは人同士の接触やペットへの寄生によるものがほとんどです。国内にも古くから何種類かのノミやシラミが生息していましたが今では衛生環境の改善でほとんど見られなくなった種もいます。ここでは現在でも被害のある種類の生態についてご紹介します。
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ノミは完全変態する昆虫で卵→幼虫→蛹→成虫へと変態します。血液を栄養とするのは成虫のステージだけです。蚊と違い雌雄ともに吸血します。幼虫は成虫の糞や人のフケや食品屑を食べます。ノミの生態的最大の特徴は驚異的な跳躍力です。1~2mmほどしかないノミが跳躍すると完全に見失ってしまいます。人への吸血は人が吐く炭酸ガスに誘引され接触します。国内にはヒトノミ、イヌノミ、ネコノミ、ネズミノミなどが生息していますが、衛生的な生活環境を手に入れることでヒトノミは全く見られなくなり、野良犬の淘汰によりイヌノミもほとんど見られなくなり現在のノミの被害のほとんどがネコノミによるものになります。
【ネコノミ】
ネコノミ成虫側面
ネコノミ成虫体幅
ネコノミの刺症被害
ノミの成虫は左右に平坦な体型で宿主の体毛間を移動しやすいような形をしています。体色は褐色で体は比較的硬く体表には感覚毛が生えます。羽は退化していて飛翔できない代わりに発達した後脚で跳躍します。

素早いノミの跳躍

靴下にまとわりつくノミ成虫

衣類にまとわりつくノミ成虫

ネコノミ幼虫

ネコノミ幼虫

天井換気扇から浴槽に落ちる幼虫
【イヌノミ】
イヌノミ成虫
吸血するイヌノミ
繊維に針状口吻を突き刺すイヌノミ
犬に寄生するノミとして知られますが宿主特異性は弱く、他の哺乳動物へも普通に寄生します。頬棘櫛と前胸棘櫛も持つためネコノミと判別しにくい面がありますが頭部の傾斜が緩やかなネコノミに対してイヌノミは強く丸みを帯びることで見分けられます。
【スズメトリノミ】
スズメトリノミ成虫
スズメトリノミ成虫
スズメトリノミ成虫
スズメトリノミの交尾
スズメトリノミ幼虫
スズメトリノミ蛹
スズメやムクドリなどの鳥類を宿主とするノミの一種で鳥の営巣場所に生息します。宿主特異性は強くありませんが雛が成長し巣立ってしまうと室内に侵入し人からも吸血します。ナガノミ科に属しネコノミなどと比べ体長が細長く体色は濃褐色をしています。また跳躍力もネコノミと比べるとやや劣ります。

アライグマ
イタチ
ネズミ
ネコ
ハクビシン
ノミは哺乳類を宿主として寄生し吸血します。寄生する宿主によって種類が様々でネコにはネコノミ、ネズミにはネズミノミと言った種類が寄生します。しかしノミ自体は本来の宿主はあったとしても他の哺乳類から吸血しないわけではありません。つまり宿主特異性は弱くネコノミやネズミノミが人に寄生するなどは極一般的です。現在の人の生活環境で人がノミに寄生されるのは大きく2つあり1つ目は住居へノミに寄生された哺乳類に侵入された場合、2つ目はペットが外でノミに寄生され持ち帰った場合です。稀なケースでは駐車した車の下で野良猫が休憩していた際に落ちたノミが人に飛び移り持ち帰るケースや職場の倉庫に哺乳類が侵入し作業中に寄生され住居に持ち帰るケースなども有ります。

ソファー
ペットの寝床
家具の下
カーペット
畳の隙間

【アレルギー性皮膚炎】
ノミに刺されると強烈な痒みに襲われます。これはノミが吸血する際に血が固まらないようにする成分をノミから体内に注入され、その物質に対して体が反応するからです。人に寄ってはその痒みが数日続いたり、皮膚が腫れることや水膨れになり皮膚炎となります。
※ノミが媒介することで有名な感染症にペストがあります。かつては高い致死性を持ち皮膚が黒くなることから黒死病と呼ばれています。ヨーロッパで大流行し国内でも1930年代に2人の死者が記録されていますが以降は発見されておらず現在国内でペストに感染する確率は非常に少ないと思われます。
※ペットに対して媒介する疾病が多くアレルギー性皮膚炎をはじめネコに感染するヘモバルトネラ症、瓜実条虫症(サナダムシ)などがあります。

シラミは全種が吸血する寄生生物です。変態は卵→幼虫→成虫となる不完全変態で孵化すると雌雄ともに吸血します。幼虫は三齢を経て1~2週間で成虫となります。シラミは宿主特異性が強く人に寄生するシラミは人のみ、牛に寄生するシラミは牛のみと言ったように他の宿主に寄生することは稀でノミとは対照的です。人に寄生するシラミは大きく分類して3種類です。コロモジラミ、アタマジラミ、ケジラミが主に人に寄生しますがペストコントロール業の観点からアタマジラミやケジラミは人の体から離れることはないため処置を要するには皮膚科や小児科などに通院し投薬してもらうしかないため対応ができません。
【コロモジラミ】
コロモジラミの成体と幼体
毛布に集るコロモジラミ
コロモジラミによる吸血
コロモジラミは人の体ではなく人が着ている衣類に寄生しています。衣類にしがみついた状態で吸血します。体長は2~4mm程度で米粒の大きさです。衣類の縫い目や折り目などに多く産卵します。数が増えると衣類から離れ、毎日使用する布団やソファーなどにも寄生することがあります。形態的にはアタマジラミと非常に似ているため混同されます。また、疾病を媒介することが知られています。
【アタマジラミ】

アタマジラミは人の毛髪に寄生します。人から離れることはなく一生を人と共にします。体長は2~4mmでコロモジラミと非常に似ていますが毛髪に依存するため腹部側面の溝が毛に絡みやすいよう深くなっています。幼稚園や小学校で集団感染することがあり子供に多くの被害が出る傾向があります。
【ケジラミ】

ケジラミは人寄生性で体長は1.5~2mmとコロモジラミなどより一回り小さく胸部が幅広くなります。幼体から成体まで全て陰部で生活し運動は緩慢で移動面積は非常に小さいです。感染経路はそのほとんどが性行為によるものです。陰部のみならず女性の頭髪から発見された事例もあります。

【発疹チフス】
リケッチアの一種の感染を原因とするものでコロモジラミ、アタマジラミによって媒介されることが多くあります。潜伏期間は1~2週間で発熱、頭痛、悪寒、高熱、全身に広がる発疹が特徴で重症化すると点状出血様になり精神錯乱などの脳症状が強いのも特徴です。
【塹壕熱】
リケッチアの一種の感染を原因とするもので潜伏期間は12~30日で発熱、頭痛、咳、たん、胸痛、肺炎の症状が出ます。一時的な斑状、丘状発疹が見られ肝腫大及び脾腫が起こります。
【回帰熱】
スピロヘータの一種ボレリア感染を原因とするもので発熱期と無熱期を数回繰り返すのが特徴です。頭痛、筋肉痛、関節痛、倦怠感の症状があり髄膜炎、点状出血、紫斑、結膜炎、肝腫大、黄疸などを併発することがあります。

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